初めての町に来た。
ラルフローレンは日本橋にあったから近いと言えば近いけれど
ここに来たことはなかった
東京
中央区
駅の目の前に水天宮が見えた
粋で鯔背で格好良かった
十数年の空白を埋めるべく
これまでの生き様を語らう
私は
人の也や こゝろ模様や 性saga 生歴 想うこと
そんなことを聞くのが好き
そのことで自分のこれまでの軌跡を憶い
自分を見つめ直すことができるから
それは誰でもいいのではなく
自分の中での領域があって
好きな人たちであり
カッコいい人たちである
容姿のことを言っているのでなく
やっぱり生き様なのかな
生き様がカッコいい人
無様でもいい
無様でもカッコいい人はいるから
それは言わずと私の周りに集まるような 出逢うような
必然があるように思う。
20年ほど前にカリフォルニアのレドンドビーチで彼らに出逢っていたと言っていた。
十代のころ 青春を共に過ごした彼らと出逢っていた。
あの人に可愛がられたと言っていた。
自分の軌跡を話してくれた。
彼の幼馴染の料理屋で語らい
自分のルーツである場所でまた語らう
吉岡加奈 大柴裕介 桑原恭子
こゝろの丈を曝け出せる
三人の絶妙なバランスが楽しい
お嬢の提案の全てがグッときた。
海風と東京のビル群を眺めて。青春。青臭くて甘酸っぱい。そんな八月の終わり。